2005年12月30日

木のお風呂の寸法を測る


年末。

IMG_12300001.JPG伊藤風呂店さんが、つくっていただく木のお風呂の寸法を測りにきます。もう年末休みでハシゴが取り払われているので、まだ階段がつくられていない浴室の2階へは上がる所がありません。ところが足場をスイスイとよじ登って、梁や板を渡っていく伊藤風呂店のご主人ととうちゃん。うわーこわい。

ふたりで上の方でお風呂の大きさなど相談しています。「これでは水がこっちへ流れてしまいますねぇ、たとえばこれをこうするとか…」。お風呂をつくる人の目で見ると、いろいろと気がつくところがあるようです。「うーん、大工さんと相談してもらってみます」。

「柱がすごいねぇ。しっかりしてるねぇ。こんなにしっかりつくってある家なんて見たことない。いやー、しっかりつくってあるわ。こりゃあ大工さん大変だ」と、ご主人。「立派ねぇ…」と、同行してこられた奥様。そう言ってもらうと嬉しいものです。
「ここ、いい場所ねぇ…日が当たって…」と奥様。そうなんです。こんなところにこんな日だまりのような場所があるなんて、思わないでしょう? 風通しもいいです。「これはお風呂が長持ちする」と、ご主人。

それにしても、またも、奥様に子どもたちの相手をしてもらってしまいます。いつもいつも家を見にきても子どもたちを連れているのでゆっくり見ることができないかあちゃん。奥様のおかげで、初めて、ゆっくりと家を見ます。


2005年12月25日

ねぇ


IMG_negao0001.JPGねぇ、なぜ、かあちゃん、マンション、買わなかったんだと思う?
ねぇ、なぜ、小さな土地を買って、柱も梁も丸見えの構造あらわしの家を、建築家さんにお願いして建てようと思ったんだと思う?

世間では耐震強度偽装問題の報道が変わり。多くの人が、それまでとは、違うところを見始めて。

同じ予算でいくらでも買えたマンション。でも、その予算で小さな土地を買った。構造だけにお金をかけた家を建てようと思った。
ねぇ、それはなぜだと思う?

「小さい土地に、小さい家なんて。まして、内壁がなくて柱も梁もむきだしの家なんて…。ステイタス感と高級感のあるマンションの方がいい」そう言っただろう、多くの人が、1ヶ月前なら。

守らなければならないのは、子どもの未来。つくらなければならないのは、子どもと暮らす安心できる住まい。

ねぇ、ただ小さな土地に小さな家を建てているのだとでも思った?
ねぇ、ただ建築日記を書いているんだとでも思った?


2005年12月19日

柱と柱の間には


IMG_hakaru0001.JPG「建ててる家、だいじょうぶなんですか?」

まぁ会話のとっかかりというか冗談半分というか、 耐震強度偽装問題がチマタで持ち上がっているため、世間話がてら聞かれたりするわけですが、いやー 耐震強度偽装のしようがないよね。だって、柱も梁もなにもかも丸見えの家なんだもん。

いやでもあれは、とある建築士がどうのとか建築確認機関がどうのとかいう話じゃないので、小さな一軒の木の家からは遠い世界の話。構造設計のお仕事をされているという、このブログにコメントを時々くださる子供たちに…Special oneのranrunrinさんに教えていただいたさるさる日記 - きっこの日記きっこのブログ)。家族のための家を持とうと思うのなら、本当に見なければならないものは、いったい何でしょう。

そんなわけで、こちらでは隠そうとしても隠れようがない丸見えの柱と柱の間には本を詰めようと目論んでいるところで、配線などする都合を考えて具体的な指示を出していかなければなりません。大事ですよ。だって本棚つくるための、指示じゃないですか。

で、アトムがメジャーで柱と柱の間を測っています。ここには棚をつくれるかな。


2005年12月18日

オーデリックでどーですか


IMG_odelic0001_1.JPG「うーん…オーデリックだと、あったりするかなぁ…」。

子ども部屋の照明器具がどうしても決まりません。最初はアトムとウランの共有の部屋にしておくのですが、3~4年したら、家具で軽く仕切ろうと思っています。そのときに、それぞれの子にひとつずつの照明を持たせてあげられるようにしよう、自分で消せるマイ照明をつけてあげよう…そんな単純なところから発想は始まります。

部屋の入り口に照明のスイッチはつけるとして、部屋で眠るとき消すためのスイッチは子どもふたりそれぞれのコーナーになければいけません。でもそれではひと部屋の中にスイッチが4つもつくことになり、スイッチだらけになってしまいます。それに、壁のスイッチでは床に敷いた布団に入っている子の手に届かないし…。リモコンで消灯でもいいのですが、小さな照明器具を複数つけようとしているのです。小さな照明器具にはリモコンがついていません。
ヒモが垂れていてカチカチと引っ張って消せるような照明器具にするしかなさそうです。
しかも、蛍光灯にしようとしています。
蛍光灯で、ひとつにつき4.5畳分ぐらいで、ヒモが下がっているような照明器具って…昔はごく当たり前にあったような気がするのだけれど……いろいろなカタログなど見るけれど…ない!
「オーデリックに、あるかなぁ…」。

東京は杉並のショールーム。駐車場にクルマを入れてビルに入ります。なかなか広いショールーム。回遊しながら全体を見渡せるようなレイアウトになっていて、いくつもショールームに行きましたけれど、とても見やすく楽しく、一番いい感じのショールームです。
照明器具をざーっと見ていきます。和紙を使った照明がいろいろとたくさんあって目を引かれます。あぁ、この和紙の照明器具で子ども部屋に使えそうなのがあったら理想的…!
でも、でも、いつもそうです。こんなにたくさんのモノがあるのに、これだというモノって、いつもありません。
ヒモをひっぱって、小さな子どもが自分の手で点けたり消したりできるような、子どものための小さな照明器具って、ないものなのかなぁ…。蛍光灯で、和紙を通したような柔らかい光で…。床の上で座って生活する高さで点けたり消したりできて…。とにかくシンプルで…。

回遊できるショールーム、子どもたちも探検気分で大喜び! ぐるぐるぐるぐる回遊しまくって大はしゃぎ。あまりにはしゃぐので、ドラえもんのビデオを出してもらって、おとなしく座って観ていてもらいます。ジュースももらって至れりつくせり。それにしても、ショールームのお姉さんたちがみんないい感じで優しい。

IMG_odelic0001.JPGたくさんの照明器具がある広いショールームの片隅で、誰にも注目されることなく、一番下のすみっこに展示された、小さな照明器具に目がいきます。
「か、かわいい…」。
今回、いろいろと見た照明器具の中で、これほどかあちゃんの心を捉えて離さない照明器具はありません。杉の板の箱にちっちゃい電球だけ。
「こ、こ、これ…つつ、つけたいなぁ…つけてもいいかなぁ…」。
図面とカタログとリストを何度も交互に見ながら、しかめっつらのとうちゃん。

それにつけても一軒の家の中には、ずいぶんたくさんの数の照明器具があるものだなぁ…。


2005年12月 5日

ヤマギワの明かり、ヤマギワリビナ


yamagiwa01.jpg「うーん…ヤマギワの明かりはどうかな」。

いちおう家の照明器具の配置や種類をざっと決めました。でもどうもいまひとつピンときません。
そこでヤマギワリビナ本館へ行ってみます。
秋葉原をてくてくと歩きます。いつもナップザックしょってるとうちゃん、アキバを歩くとまるで違和感ないなぁ。

ヤマギワリビナへ入り、4階の照明専門フロアへ。照明器具を見ている人は年配の人が多く、子連れの客などほとんどいませんが、気にせずあれやこれやと見ます。数は多くないけれど、やっぱりこれだという照明器具がいろいろと目につきます。yamagiwa02.jpg


ルイスポールセンをまじまじと見ているかあちゃん。コーディネーターのきっちりスーツ姿のおじさまが、寄ってきます。設置方法など聞くかあちゃん。「これひとつ下げるとどうでしょうねぇ」。「これ…ひとつ…ですか…?」笑顔がひきつるおじさま。「いわゆるダイニングに下げるというわけではなくてですね…」とかあちゃん。宇宙人でも見るような顔でますますひきつるおじさま。かあちゃんの横にいるのは、ヤマギワというよりもソフマップにいるのが自然なナップザックしょったとうちゃんだから、ますます不審。周りにいるのは年配の紳士淑女ばかりだから、実際若い上に童顔で大学生にも見えるとうちゃんはルイスポールセン売り場で浮きに浮いてなおさら不審。

「えーとダクトレールにつけてですね…」と説明するかあちゃん。なんとなくわかってきたようなおじさま。「なるほど。それならダクトレールを天井に埋め込むと綺麗ですよ」と、コーディネーターさんらしくアドバイス。「天井ないんです」。絶句するおじさま。最後までひきつりっぱなしのおじさま。

まぁムリもないかな。
照明器具の交換のために求める人が多く、新築の設計のためにヤマギワリビナに来る人はあまりいないのだそうです。

でもやっぱり、ヤマギワの明かりは素敵。


2005年12月 3日

木の浴槽を求めて伊藤風呂店へ


「つくれますよ、ヒノキで」
「えぇぇぇ~! ホントですかぁ~!」

itofuroten01.jpg
きっと、木の浴槽って高いよね。この予算じゃ、小さな浴槽か、安めのサワラでつくるとかなんじゃないのかな。でもとにかく、お店を見るだけでもいいから、行ってみようよ、伊藤風呂店さんへ。

根津の町を歩いて、お店につきます。浴槽を設置するために出かけていてお忙しいご主人。会えそうにないと聞いていました。ところが、ちょうど仕事の合間の時間だったらしく、お店でお話することができます。ミカンやおまんじゅうをいただき、子どもたちとつまみつつ、木のお風呂の話。

シリコンで木をつないだ古代ヒノキの浴槽のボロボロな残骸。機械でつくった木のつなぎめがガクガクになっていて浴槽の役目を果たさなくなった木片。糊をつかって木をつないで浴槽をつくったために体を壊されて仕事をやめた同業のお風呂屋さんの話。「やっぱり、木の浴槽は、手でつくらなきゃダメよ。シリコンだとか糊だとか使ったらダメよ」。
カンナで手作業で木を削ると、木が光るという。釘もひとつひとつ手づくりされているそう。

itofuroten02.jpg木曽ヒノキと青森ヒバの特徴もいろいろとうかがいます。青森ヒバは使う木の質によっては割れてくることもあるのだそう。でもカビは生えにくいし木の香りは長く残る。ヒノキは反ったり割れたりする心配がなく、とくに木曽ヒノキはいろいろと問題がないのだそう。木曽ヒノキといっても人間が植えた木だと、また性質が違うのだそう。やっぱりお風呂はヒノキなのかなぁ。「通気がよければヒノキでもカビは生えません」。
とどまることのない、木の話。

話しこんでいると、いつのまにやら子どもたちが作業場の奥のお茶の間に上がりこんでいます。しかも、ウランの前にはお茶碗、手にはお箸が…。タマゴやハムをつついています。奥様が子どもたちの相手をしてくださって、なんとご飯までいただいちゃっているじゃーありませんか! なんだか嬉しそうにおとなしく座っている子どもたち。

「木の浴槽は、保温性がとても高いです。3日ぐらいは…」。えー! 3日も! いつまでもお湯が冷めないので、翌日でもそのまま入れるほどだそうです。お湯をちょっと継ぎ足せば3日ぐらいは入れるのだそうです。3日入ったら、朝お湯を抜いてワラかタワシで洗って乾かして、また夜お湯を入れればいいそうです。あ゛ぁ~ 設計の最初の頃、追い炊きできる木のお風呂なんか探したりしてたワタシって、いったい…。

多いとは言えない予算だと思っていたのですが、木曽ヒノキで、1200×700ぐらいの浴槽をつくっていただけることに。反りにくく乾きやすいサワラのふたがつき、桶などもオマケにつけていただいて、設置料も込みでつくっていただけるなんて…。ウソみたいだねぇ…。だって、木のお風呂だよ。毎日が温泉宿みたいだよ。ていうか、井戸水入れるから、ほんとに温泉かもしれないねぇ。東京の街中の家で、手づくりの! 木曽ヒノキの! お風呂に毎日入れるなんて…。

奥様が子どもたちの相手をしてくださって、お茶の間ですっかりくつろいでいる子どもたち。なにもかも自分の手でつくられるご主人の尽きることのない木の浴槽づくりのお話。
青森ヒバと木曽ヒノキとサワラの木の見本をいただいて、なぜか柿もひと袋いただいて、伊藤風呂店さんを後にします。

もしも、こんな家をつくろうと思わなければ、出会うはずのなかった、数多くの素晴らしい人々。


2005年12月 1日

求む! 木風呂


そろそろ、決めなくては。木のお風呂。

森のエネルギー展のペレットストーブを見に行ったとき、木のことは木の専門家に聞こう! というわけで、東京ペレットのKさんに、木のお風呂のことをうかがってみました。なんと、お知り合いの風呂桶店さんを教えてくださいました。

「東京でつくってもらったほうがいいですよ」と、木のお風呂に入って生活されているKさんから、とうちゃんがうかがったらしいです。うーん、あとあとのこと考えると、そうかもしれないなぁ…。

早速、とうちゃんが、その風呂桶店さんに問い合わせてみます。
すると、もう廃業されていたのだそう。
残念!

「丸いお風呂って、高そうだね。四角いお風呂がいいかなぁ…。足が伸ばせるかんじで…」と、かあちゃん。
「でも小判型になるかもしれないよ」と、とうちゃん。
「うーん…。小判型でもいいや。足が伸ばせれば」
「ところで、風呂桶の予算取りは結局いくらになってるのかなぁ…」
「えーと…」
「えぇー!」

「……ヒバは、ムリかなぁ…」「サワラかなぁ…」「やっぱ、お風呂用の木は節があるとダメなのかなぁ…節ありなら安そうだけれど…」「つくってもらうんだから、早めに注文しないと…」「どうしようか…」。

どうしよう?