2005年8月 3日

血管住宅


部屋を入ると、スイッチがある。

それはたとえばこんなトグルスイッチ
押したんだか押してないんだかなんだかどうなのよなんていうヒトにヤサシイスイッチではなくて。指先に「パチン」と応えてくれるスイッチ。
その部屋に入ってそのスイッチをオンしてみたいという衝動に耐えられる人が、どれだけいるだろうか?

建築設計事務所Sさんに打ち合わせに行った。各部屋の4方向を見て描いた図面とか遺跡が出るかもしれないので提出しなければならない書類とか図面とかをいただく。家の模型もいただく。ちっちゃな模型。さっそくウランが破壊。

それから、電気とか水道とか配線とか配管とかを書き入れた図面もいただく。これは仮に書き入れてあるもので、この図面をもとにどうしたいのかを考えていく。どうせとうちゃんが「パソコン用にこれをこう引くから…電話は…電源は…」とか言い出すので、とうちゃんに考えてもらう。ていうか、かあちゃんも「テレビの傍だと干渉するからこの配線は…」とかそのうち言うに決まっている。すいません。

さて構造をあらわしにすることは決まっている。内側に壁をつくらない。すると、通常は壁の石膏ボードなどの裏に隠れている電気の線をどうするのかということになってくる。建築家のAさんは、「コードを出してしまいましょう」とおっしゃる。えっ。かあちゃんは、コードとかはコギレイにどこかにしまうのかなと思っていた。ところが、網目にくるまったメロンみたいなコードとかごっついコードとか、なんかいろいろコードにもあるらしい。そういう、実直な働き者のような魅せるコードを使って、見せてしまうというのだ。

「スイッチも、普通のじゃなくて、昔の家にあったような、こんなスイッチにしましょう」。とスケッチを描いていただく。遠い記憶の中で見かけたようなスイッチ。

とうちゃんは「トグルスイッチ」というものがよくわからない。「鉄人28号とか動かしそうなやつだよ」と、かあちゃんが説明してあげる。

海底に沈むインターネットのケーブルのように、無骨で高性能なケーブルがその姿を見せながら家の中に張り巡らされる。家人が帰宅して、スイッチをパチンとオンすると、いっせいにケーブルの中を電流が走り出す。
それはまるで、動脈のよう。


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コメント[2]

こんにちは

血管住宅っていいですね

電気関係の配線は、人間の血管のようですね。

このままいくと

骨格模型のような住宅になるんでしょうか。。

楽しみですね

しださん、コメントをありがとうございます。

どんな住宅になるのでしょう。私もそれが一番知りたいです。あんまり見たことがないような家なので、だんだん想像の範囲外になってきてます。

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