2005年6月29日

未完の家


近所に建築中の○○ハウスの家が、あっという間に建ってしまった。

壁をパタパタと組み立てて、建物の形がみるみるできあがった。屋根がつき、フレームむき出しの家の内側で、内装工事が始まった。工期が限られているのだろうか、夕方暗くなっても工事用のライトをつけて中で作業をしている。ちょっと遅くなってしまった、子どもたちとの散歩の帰り道、ちろちろと中をのぞき見る。

工事用のライトに照らされた、家の中のフレームの、なんと力強く見えることだろう。もしあのフレームが木だったら、どんなふうだろう。つくりかけのものは、どうして魅力的なんだろう。

家の中のどこに柱があるのか、よくわからない家が多い。時には柱は邪魔者扱いされたりして、出っ張りのない壁が望まれたりもする。でも、よく考えてみると、自分の住んでいる家のどこに何があるのか、本当はどんな形なのか、知らないままそこに暮らすというのは、なんだか気味が悪いことのようにも思える。

壁に貼る石膏ボードって、なんなんだろ。なんで石膏を板にして貼ってんだろ。壁紙ってなんなんだろ。なんで紙に接着剤つけて貼ってんだろ。いやそれは、燃えにくくするためとかいろいろ理由はあるんだろうけれど、今の時代にそれはどうしても必要なことでもないし。

自分が住む家の形を見ながら育った子どもは、モノの形を知るだろう。柱があれば登ってみたりするだろう。

もともと、どんな建物にするにしても、柱や梁が見えるようにしたいと思っていた。でも、それだけじゃなく、構造がぜんぶ見えるようにしよう。構造をあらわしにする。柱と梁、隠すことなくそのままにする。
石膏ボードも壁紙もいらない。いらないものはいらない。
まるでつくりかけのような家。それがいい。完成させる必要はない。

柱と柱の間は、収納に利用する。内装にお金がかからなくなるぶんコストダウンにもなる。

「本棚が欲しい」という要望も出していた。すると建築家Aさんは「柱と柱の間に本を詰めれば断熱材になる」とおっしゃる。ほ、本が断熱材…。でも、これで心おきなく本を買って並べられるというものだ。今まで、荷物になって置き場所に困るからと、欲しい本を買わずにいたりもした。でも、この家は、本を並べれば並べるほど断熱効果が増す家にもなるわけで。
家の外側は、ホンモノの断熱材でくるむことにする。

「今までにない家になりそうだ」と建築設計事務所Sの建築家Aさん。
うん、かあちゃんも、そんな家、見たことない。

そして、この家を、建築設計事務所Sさんにお願いすることにする。

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2005年6月28日

アウトドア和室!?


土間と畳の部屋が欲しいというのが、かあちゃんの希望だ。

その土間っていうのも、ちかごろ普通はテラコッタのタイルとか貼ったりコンクリートを打ったりするのが「土間」だ。でも、そうじゃなくて、できれば三和土(たたき)っぽい土間がいい。柔らかいかんじの土間。
和室の畳も、きっと琉球畳だ。掘ごたつみたいに足をおろせるといい。やっぱり冬はコタツミカンでしょう。今は毎日外遊びだからムリだけれど…。
それに、ウランのお雛様を飾るところがいる。キモノだって着る場所が欲しい。土間との間には障子を入れて、玄関扉じゃなくて障子を開けてコンニチワだ。

建築家Aさんが、「障子を入れない」。と言い出す。
図面を指しながら、「ここのサッシも入れない」と言い出す。
ナニを言っとるのか、このヒト…。

「外玄関も土間にして…」。
それはもちろんそれでもいいけれど…?
なんだかそれじゃ部屋にならないじゃないか。いくらオープンなつくりにしたいとはいえ、ここは畳の和室なんだし…。
「畳を動かす」。

「!」

なんと、和室が外に出る。土間に面した小さな部屋だったものが、外玄関まで広がっていく大きい畳部屋になった。畳に座ると上は空。畳のレイアウトは自由で、堀ごたつ風にもできる。火鉢を置いてモチなど焼きながら、ぐるり囲んだり、お雛様をディスプレイした島だけ作ってみたり。そして畳の下はもちろんぜんぶ収納。

手押しポンプを部屋の前に置いて、汲みたての井戸水でお茶入れよう。
タタキの土間を素足で渡り、青空見上げて畳の上でお茶飲もう。


2005年6月27日

湯上りに青竹踏み!?


take.jpg
露天ぽい風呂を出たあとは、やっぱ素足で籐ゴザで籐椅子だ。

でも、脱衣所の床に籐ゴザを敷くのでは、コストが高くなってしまうのだという。
「竹を敷けば」と建築家Aさん。それはすごい。一面青竹踏みだ。床に並んだ竹を素足で踏むのを想像してみる。足裏のツボとかにいっぱい当たりそうだ。なんだかもう快楽を追求したようなお風呂場だ。

日本で一番古い姫、かぐや姫だって竹から生まれたのに、築400年近い日本の宝、桂離宮だって半分は竹なのに、電球が光っていられるのも竹のおかげなのに、今、世間の家では、ほとんど竹が使われていない。「雨後のタケノコのよう」と言ったりするけれど、竹はどんどん増えてどんどん伸びる。日本にたくさんある。それなのに、誰にも使われないまま荒れていく竹山がかなりあるとも聞く。竹。使わない手はない。そうめん流すだけじゃもったいない。

竹を加工したフローリング材もあって、前々から、もし家をつくるのなら使ってみたいとも思っていた。ところが、それだけではない。加工品でなくダイレクトに竹。トコの間の銘竹とかではなく、ただ竹がゴロリと、スックと、黙々と家にある。もうぶっきらぼうに竹。まんま竹。

家のプランのいろいろなところに、竹が増殖し始める。ルーバーも竹。天井裏も竹。玄関アプローチも竹。
でも、竹って、湿気に弱いらしい。通気がよくないといけないらしい。そこのところ、どうしたものかと。

藤平竹材店のホームページ
Bamboo Web Collection-j

Sankei ECONET 伐採してもすぐ再生“竹”でエコ


2005年6月26日

しょうゆ樽の風呂!?


覚え書きのために書いたメールを、とうちゃんが建築設計事務所Sに送信してしまっていた。

頭の中をぶちまけたようなメモなのに、建築設計事務所Sへ行くと、建築家Aさんは、そのメモ書きで、「だいたいわかりました」とおっしゃる。模型は、どちらかというと普通のプランの方で作っていただいていた。でも、中庭のあるプランで考えていくことにする。

それぞれの部屋の確認をしていく。まずお風呂のある水まわり。
普通にコストを抑えてお風呂場をつくろうとすると、ハーフユニットという、よくあるユニットバスの下の方のバスタブの部分だけをはめ込んで、上の方は板を貼ったりする。システムユニットバスを丸ごと入れるよりもかなり安くなる。このハーフユニットでもいいのだけれど、そうするとユニットバスの四角い形が収まるようにお風呂場をつくらなければならない。限られた敷地に決まった形をはめると、半端なスペースが残ることになる。これでは、あとあと他の間取りに自由がきかない。それに、2階にお風呂をもってこようとしているので、ハーフユニットだとお風呂場から1階への水漏れもちょっと心配でもある。

お風呂場に防水加工を施して、防水室にしてしまうというのが建築家Aさんが提案されるスタイルだ。加工に少しコストはかかることになるけれども、お風呂場をどんな形にしようと自由になる。

そして、水漏れの心配もなくなったこのお風呂場には、どんなバスタブを置いてもいいことになる。ネコ足のロマンチックなバスタブだって、瓶だって、信楽焼だっていい。好みのバスタブを置ける。たとえば、昨今の一般家庭や2階にはあまり置けない木のバスタブだって置くことができる。

木の香りのお風呂。木肌にじかに触れることができるお風呂。

「でも、木のバスタブは高いんです。いいのが安く手に入るといいんですけどねぇ。たとえばしょうゆ樽のようなものをバスタブにするとか…」。
樽。
丸いお風呂には、ひそかに憧れがあった。親の両脇に子どもふたりが入るとぴったり収まる丸いお風呂。サツキとメイの家のお風呂も丸いお風呂だ。それに木のお風呂にももちろん憧れはある。温泉場に行ってもあると必ず入る。でも、樽。ありえるのか。

井戸水のお風呂にしようとしているので、湯沸し器を通さず、水を入れたあとに追い炊きでお湯を沸かそうと思っている。バスタブに穴を開けてパイプを通さなければならない。穴開けに耐えられる木でつくったお風呂でなければならない。でも、そういう木でつくったお風呂は高い。

それに、木のお風呂はメンテナンスが大変らしいということだけは知っている。なにがどのくらい大変なのか、木のお風呂を持ってみたことがないのでいまひとつわからない。子どもの頃、木のお風呂をマキで焚いて入っていたとうちゃんは、「木のお風呂は水がじゃーじゃー漏れる」という。いやそれはモノによるだろう。時代も違いすぎるし。

考えれば考えるほど、木のお風呂にしたくなってくる。
いつか、木のお風呂にしてみたいと思っていた。でも現実を考えると無理なのだろうと思っていた。
でも、今、現実は、木のお風呂にしてもいい と言う。

追い炊き用の穴が開けられる、お買い得な木のお風呂があればいい。
でも、それって、どこにあるの? やっぱりしょうゆ樽!? それとも佐渡の桶!?
どなたか、よさげな木のお風呂知りませんか?


2005年6月25日

PC不調


ここのところノートPCが不調だ。毎日のように家の中であっちへこっちへと運ばれながら使用されていたノートPCのACアダプタが悲鳴をあげているらしい。電源コードが途中で断線しかかっているのと、本体に差し込む電源部の接触不良の2つ問題があるらしい。
現在、ノートPCが使用できなくなると何かと困るし、そろそろ年代物だし、データのバックアップの意味もこめてPCを購入するしかないか...。


2005年6月23日

プライベートテラスつき露天風呂 パーゴラ中庭で流しそうめん


なにしろ、2LDKとか3LDKとかいう間取りの家を建てようというのではない。

決まったものをはめこむのなら、そう選択肢はないからすぐに決まるだろう間取り。でもそうではなくまっさらな状態から方向を探っていくための4つの案。露天ぽい風呂の位置をどこにするのか、ウナギの寝床敷地の北側にするのか南側にするのか、それだけを考えるのでも間取りはまったく違ってくる。もしかしたら根本的に考え直さなければならないこともあるかもしれない。いただいた4つの案で、考えてみる。

お風呂が離れになってみたり案、井戸に風呂場をくっつけてみたり案、中庭が中心にドンとくる案、それぞれの案を見ながら生活をシミュレーションしてみる。狭小地なうえに限りある建ぺい率と容積率。効率良く収まらなければ…。

お風呂の横にもテラスがあると、洗濯ものを干すのにも便利だ。このテラスは洗い場を通り抜けないと行けないテラスがいいかもしれない。つまり、お風呂に入っているときはテラスへのドアを開け放って、テラスを洗い場の一部としてしまうのだ。子どもたちはどうせ湯船に長くつかっちゃいない。ほとんどが水遊びだ。テラスで遊んでいればいい。それに、おとなはたまにはゆっくり入って、プライベートなかんじのテラスでビールなんか飲みながら涼んだり湯船に入ったりゆるゆるできるぞ。縁台とか置いたりして。井戸水のお風呂で温泉気分だ。かあちゃんは北はカムイワッカ湯の滝から南は指宿の砂むしまで入った温泉好きだ。他にも、水を使った作業をしたいときには洗い場につながったテラスは作業場にもなる。井戸水使って染色なんかしたらいい色出そう。プライベートテラスつき露天風呂は、周りから視線が入らない2階に。

使えるものは使いたい。でも地下室は嫌いだから作らない。人間は地べたより下に住むもんじゃないというのがかあちゃんの持論だ。すると屋根を有効利用だ。屋根の一部分に屋上を作れないだろうか? 夜中にでも孤独になれるし、洗濯ものだってこれから増える。お風呂は2階につくりたいんだし、風呂の残り湯を使うウチでは洗濯も2階でするわけで、2階から屋上へなら洗濯もの持って登っても大したことはない。だいたいたいていの建売住宅のナニが嫌いって地下にお風呂があることだ。良くて1階なんだから生活を考えちゃいない。平屋で物干場は庭で通気最高な場所にお風呂という家なのなら別だけれど。

中庭のテラスは、この際大きくしてしまおう。通風とか採光とかのためだけじゃなくて、もう暮らす場所の一部にしてしまおう。外が大好きなウチの子どもたち、アトムは原子力じゃなくて太陽電池で動いているに違いない。ウランも肌呼吸だけで生きているのか外気に当たってないと窒息するらしい。だったら、もう、家の中を外にしてしまえばいい。朝は中庭のテラスで朝日を感じて食事する。夜も夕涼みしながらテラスで食事する。テラスに井戸水をひいてきて、竹筒探してきて流しそうめんしよう。井戸水を桶に貯めてスイカ冷やして食べよう。ハンモックもつって寝ちゃえ。だからキッチンの横に中庭テラスをもってくる。夏場暑くないように、上にパーゴラをつけて植物を這わせて涼をとろう。半屋外に広がる、伸び縮みするキッチンだ。

そんなことを思いつつ、案にコメントをぽつぽつと書き入れて建築設計事務所Sへファクスで送る。しばらく考えてから、コメントでは書ききれなかったことや思いついたこといろいろを、自分でメールに書き留めておく。ついでにとうちゃんにも送信しておく。

建築設計事務所Sの建築家Aさんは、そのあいだ、平面図を頭の中で立体にできないでいるとうちゃんがわかるように、模型を作っていた。


全然家と関係ないけどリンク
カムイワッカ湯の滝
湯のまち いぶすき温泉・砂むし会館「砂楽」


2005年6月22日

建築設計事務所Sの建築家Aさんのプラン


建築設計事務所Sにプランを見にいくと、A案、B案、C案があった。

A案は、言ってみれば普通の家。B案はそのバリエーション。クリエイターが3つの案を出すとき、ひとつめとふたつめは無難な案、3つめの案は自分がやりたいと思っている案というものだ。C案は、あまり普通とは言えない家だった。でも、その3つめの案は、最初に土地を見てかあちゃんがイメージした家と、ほとんど一緒のものだった。外玄関。土間。中庭。畳の部屋もある。ひととおり説明を受ける。

少し話をする。「外壁が育っていくというのもいいと思うんです」「閉じるよりも開きたいんです」。かあちゃんのイメージを断片的に言ったりする。グズるウランを抱えていてあいかわらず満足に話せない。
建築家Aさんは、最後に、笑って言う。
「おもしろい家つくりましょう」。

早速、教えていただいた建築家Aさんの設計された家を何軒か1日がかりで見に行く。高速にも乗って見に行く。子どもたちももちろん一緒に行く。

3つの案に、コメントを書き入れてファクスで送る。その抜粋。
「リビングダイニングキッチンというものから離れたい。多目的に使える部屋」「窓から天井が開く露天ぽいお風呂。デッキと一体化」「どこでも寝られるような家」「外玄関にはパーゴラ。ヘチマとかかきわけて家に入る」「できれば男の隠れ家を」。

C案をベースにして、次に出た案は4つだった。


2005年6月21日

建築設計事務所S


その建築設計事務所は、オフィスが数多く入る都心のマンションの一室にあった。

マンションの入り口に表札はなく、ここでいいのか、とうちゃんが確認の電話を入れる。アトムとウランを連れて、エレベーターで昇り、開け放たれた部屋のドアを入る。
早速、土地に関する書類や資料などを机に並べるとうちゃん。ところが、建築設計事務所Sの建築家Aさんは、その書類に目もくれず、「昨日は子どもの保育園の父親の会で飲んでね…」と世間話のような話を始める。

世間話のような話は続く。とうちゃんが、要望リストと「こんな生活」を事前にメールで送ってあった。その中に、かあちゃんがデザイナーをしていたことが書いてあった。そのためか、ある著名なデザイナーの方と一緒に仕事をしたときの話などをされる。

「金髪に染めた人なのか、どんな服を着ている人なのか、それによって、その人が住む家は違ってくる」。作品集の写真を見せていただくと、共通した作品のスタイルがあるというわけではない。むしろバラバラなのだと。住む人によって、まったく違う家になるからだという。
「今は箱みたいな家が多いけれど、いつの時代も子どもが描く家の形は四角に三角の屋根が乗っている家」。
「お風呂がタテになっていたっていいんだし。極端な話、ベランダの真ん中にあったっていいんだし」。いろいろ話をする。

「よし、じゃあ…やってみるか」。
話の最後に、初めて、敷地の図面を見られる。「おもしろい敷地だねぇ!」

最初のプランができたと連絡があったのは、それから2日後だった。

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2005年6月19日

『オキナワの家』


『オキナワの家』を読む。

以前訪れた、石垣島、竹富島、西表島、沖縄本島の光景を思い出す。沖縄には、本土にはもうない文化が残っている。竹富島では、家ばかり見ていた。竹富島には、減りつつある沖縄の家が残っている。牛にひかれて揺れながら、三線の音と唱を聞きながら、道を歩きながら、「これが、あの沖縄の家なのか。これがあのヒンプンなのか」と一所賢明に見た。
誰の話を聞いても、家の話と絡み合っている。生活の話をすることは、家の話をすることだ。家の話をすることは、島の話をすることだ。島の話をすることは、歴史の話をすることだ。
ハレとケのある家。見事に詰まれた石。珊瑚。

石垣島で訪れたのは、南嶋民俗資料館。他に人もなく、ご主人が、家の中をあれこれと、つきっきりでいろいろと丁寧に案内をしてくださった。もうおぼろげになった記憶の中で今も鮮明に残るのは、雨端で聞いた、津波の話。

旅の資料をあさったら出てきた。ホテルに置いてあったテレビ番組表。訪れたのは平成9年の11月だった。子どもたちが産まれるよりもずっと前。

もう一度、行けるだろうか。子どもたちがもう少し成長して、もう少しものごとがわかるようになったら、もう一度、沖縄へ。

オキナワの家


沖縄観光情報 Webサイト:真南風プラス (財)沖縄観光コンベンションビューロー 南嶋民俗資料館


2005年6月18日

ドラえもん人形焼


「良い子にしているとドラえもんがやってくる」....ご褒美をちらつかせようとした訳ではないが、たまたま事の成り行きでこういうことになったらしい。アトムは信じて疑わない。金曜夜7時にはドラえもんが楽しみなアトム。そしてとーちゃんが会社帰りに寄り道して買ってきたドラえもんの人形焼。


ドラえもん人形焼

ドラえもん人形焼は東京限定品として、多くの御客様から愛されています。
ドラえもんを立体化し、味は「こしあん」「カスタード」また両フレーバーを賞味できるミックスを揃えました。



2005年6月14日

井戸発掘


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「今なら井戸が見られますよ」。未来のお隣さんから連絡があった。

子どもたちを連れて見にいくと、敷地のはじっこが半円に掘り下げてあり、その真ん中に、直径20cmほどの管が埋まっていた。お隣の井戸のにごり水の原因を探し直すために、ウチの敷地の気抜きパイプのあった場所を掘ってみたところ、こちらの敷地からも井戸の管が出てきたので、その管の穴から井戸の奥の土砂やゴミをきれいに掃除して、管を埋めなおしたのだという。

丸い井戸が、お隣さんとウチの敷地をまたぐように、昔から実はあったのだ。この井戸からはふたつの管が生えていて、何十年か昔は共有で使っていたのだ。お隣はずっとその一方の管を使い続けてきたけれど、ウチの敷地側のもう一方の管は、前の土地の持ち主によって埋められてしまってた。それを誰も知らないまま、長い年月が経っていたのだった。

「井戸水は冬は暖かくて、夏は冷たくて、いいですよ。コーヒーもお味噌汁もとてもおいしいですよ」。ご迷惑をおかけしているはずのお隣さんが、嬉しそうに、発掘されて手直しされた井戸の管を見ながら、そう言ってくださった。「もう今は井戸を掘る人がいないから、ね」。もし新たに井戸を作ろうと思っても、現代ではなかなか難しいものなのだと。「あとはポンプを乗せれば使えるのよ」。

もしも、この土地が半端な土地でなければ、適当な建売を上に建てられて売られこの井戸は埋められたままだったのだろう。もしも、古家つき土地が売られる前に不動産屋の方で更地渡しにしていれば、使われるあてのない井戸は撤去されて埋められたのだろう。遺跡が出て工事が中断するかもしれないので解体を急いだために、設計の前の段階で井戸のあることがわかった。これが普通なら設計が進んでから解体していたのだろうから、もしそのときに発見されていれば大幅な設計変更になったか、発見されていなければ井戸の上の緩い地に家を建ててしまっていたのだろう。もしも、解体の重機が、気抜きの管をガツンと叩かなければ、お隣の井戸水が濁ることはなく、そのまま井戸の存在に気がつかずにいたのだろう。もしも、この土地を買ったのが私たちでなければ…。いくつものいくつもの偶然が重なって、井戸は何十年かの時を経て発掘された。

私たちは、この井戸を再生する。


2005年6月13日

解体 長屋 井戸


古い家の解体がほぼ終わった。すると、お隣の方がたいへん怒っていると連絡がある。

解体屋の社長さんとU不動産のUさんととうちゃんと3人がすっとんでいく。お隣は、生活に使う水を全て井戸水に頼っていた。それが濁ってしまったのだという。お隣には井戸があるのだ。水道屋さんが見たところでは、とにかく、地下の水脈に少し土が落ちてしまったらしい。

井戸のある土地を何度も解体してきた解体屋の社長さん、こんなことは初めてなのだそうだ。お隣の井戸水が濁ってしまった原因はよくわからない。敷地に刺さっていたパイプを、現場に当たっていた人が考えずに抜いてしまったためなのか。それはおそらくウチの敷地にもかつてあった井戸のなごりだったのだ。井戸を埋めるときに、気抜きのために細いパイプを刺す。水神さまのために刺すとも言うそうだ。それを抜いたので、土が落ちてしまったのか。それとも基礎を壊した振動のせいなのか。

しかし、よく話を聞くと、お隣の方が怒っているのは、井戸水のことというよりも、解体屋さんやU不動産さんの手配がなっとらんということらしい。相手があることなんだから、商売をしている立場の人はキチっとやれと。解体にしても、「これから解体します」だけでなく、いつ外壁を壊していつ基礎を壊すのか工程を事前説明するべきだと。こっちも客商売してるんだ、お客さんの立場や都合を考えるのが商売というものだろうと。
お隣の方は職人さんなのだ。職人気質なのだ。一所懸命にいろいろとしてくれているUさん、かわいそうだけれど、お隣の方の言うことももっともだ。これから建てる家も工程の事前説明キチっとしよう。

いろいろと話をするには、この敷地の場所は、以前、おそらく戦前から戦後のころ、長屋だったのだそうだ。長屋の裏には共同の井戸があり、その井戸はちょうどウチの敷地のはじにあったらしい。お隣は、ずっと井戸水を使ってきて、共同の井戸が埋まってからも、井戸を使い続けているらしい。かなり水量のある水脈が、ウチの敷地とお隣さんの敷地の地下を通り抜けているのだそうだ。

お隣の方にはご不便をおかけしてしまった。Uさんも仕事が増えてしまった。解体屋さんは井戸の修理を弁償になるのだろうか。井戸のことをわかる人はもう少なく、後日専門の人によく見てもらわないとどうすればいいのかも誰もわからない。それに、井戸を埋めた上には建物は建てられない。
それなのに、「長屋」「現役の井戸」という言葉に、少し浮き足立っているかあちゃんがいる。


2005年6月12日

SE構法


「SE工法」ではなく「SE構法」である。SEとはsafety enginiaringの略なのだそうだ。「工法」ではなく「構法」なところが今どきなのかもしれない。
狭小住宅なら狭小住宅なりに大空間や大開口を実現したいと考えるのであるが、どうしても縦方向横方向に壁(耐力壁)が必要になってしまうことが多い。狭小住宅で間取がパズルのように大変な上に、必ず耐力壁を用意することになると、より難しい問題になる。
そんな時に知ったのが「SE構法」。「MUJI+INFILL木の家」も「SE構法」だ。「SE構法」なら安全性を確保しながらスキップフロアによる開放感ある個性的な空間づくりも可能になるらしい。(←日本経済新聞社の記事はこちら)。ますます気になる構法だ。
「SE構法」の集成材は「北欧のレッドウッド(欧州赤松)」もしくは「北米のダクラスファー(米松)」を主に使用しているとのことであるが、これらはシロアリには強いのだろうか。ホワイトウッドの集成材がシロアリに弱いことは東京町家さんの「集成材と無垢の柱」で実証されている。調べだしたらきりがなく、集成材の良いところ悪いところ、人によって評価も違い、どうするべきか....ああするべきか。

木造SE構法住宅のNCN

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2005年6月 8日

東京都こども医療ガイド


東京都医療機関案内サービ『ひまわり』からリンクでたどれますが、東京都こども医療ガイドもおすすめなWebです。
こちらは、東京都にお住まいでなくても役に立つ内容です。


2005年6月 7日

消防庁テレホンサービス 24時間 救急医療機関案内


東京消防庁では救急医療機関案内(消防庁テレホンサービス)を24時間体制で行っています。一刻を争う場合は迷わず救急車を要請することだとは思うのですが、特に休日や夜間、子どものちょっとした事故や容態がおもわしくない場合は、このサービスを利用して前もって医療機関を抑えておくと安心できます。
私の経験から言うと、この東京消防庁のテレホンサービスの情報源は、救急車が"患者さんの搬送先"を決定する情報と同じのようで、リアルタイムで各医療機関の診療科目別の受付可否を把握した上での情報です。
ですから、こちらの症状を説明すれば必要な診療科目全てを備え、かつ自宅に最も近い医療機関を案内してもらえます。ただし、あくまでもリアルタイムな情報のため少しでも時が経てば役に立たない情報となっている可能性があります。実際に受診する際は医療機関に直接確認をとってから医療機関に向かうようにして下さい。
おとうちゃんが「手を包丁で切って出血が止まらない」とき、子どもが「椅子から落下して頭を打った&鼻や口から出血がある」とき....など、過去に何度かお世話になってます。

消防庁テレホンサービス 24時間 救急医療機関案内
  23区  03-3212-2323
  多摩地区 042-521-2323
電話番号が変更されることはまずないと思いますが、東京都医療機関案内サービ『ひまわり』などで確認の上ご利用ください。


2005年6月 6日

「MUJI+INFILL木の家」


無印良品の家を見に行ってみた。

有楽町の無印良品の店舗の中に、無印良品の家、「MUJI+INFILL木の家」は建っている。ゆっくりと見られるように、一度に10人までの入場制限になっている。少し並んで、子連れで中に入る。

このモデルハウスは5間×3間半のタイプだ。他にもサイズにバリエーションがあるようだけれど、どれも2階建てだ。1階・2階ともに大きなガラス窓がドンと配置されている。明るくてとっても開放的な家だ。でも9坪ハウス同様、これってあまりにオープンで、都会に建てるには苦しいものがある。話をうかがってみると、やはりこの家は郊外やちょっと田舎なところに建てることを想定しているのだという。東京のド真ん中の有楽町にモデルハウス建てておいてそれはないだろうという気もする。すると、「いま、都市部に建てたいというご要望の声を受けて、都市型3階建てを開発中です! 別荘に使いたいというご要望も多く、別荘地用に寒冷地仕様も開発中です! こんど軽井沢にモデルハウスがオープンします!」とのこと。あぁ、ちょっとタイミング早かった。もし都市型があったら検討していたのかもしれない。かあちゃんのすることはいつも半歩ずれている。でもとにかくモデルハウスを見る。考えてみれば、今回の家づくりで、初めていわゆる「モデルハウス」というものを見る。

広いと言えば広い、狭いと言えば狭い。でも、これはこれで心地いい大きさかもしれない。吹き抜けが真ん中に作ってあるので、2階は回廊のようになっている。すると、子どもたちは、その回廊状をキャーキャー言いながらグルグル走り回り始める。子どもがこういう場所を大好きなのはわかっている。できればこれからつくる家にも回遊する場所をつくってやりたいとは思っている。でも、ここはオトナの町有楽町の店の中、やめてくれぇーと思うけれども走り出したら止まらない。モデルハウスに屋根はなく、店じゅうに子どもたちの声がひびき渡っている。ムリにでも抱き抱えるとウラン泣き喚いて絶叫する。でも、角がとんがっている無印良品の家具がたくさん置いてあるので、ウランが家具の角にぶつかりそうで、暴れても抱えていなければ危なすぎる。

興奮している子どもたち、周囲にご迷惑だけれど、話も聞きたいし仕方ない。吹き抜けのむこうがわに張ったスクリーンにプロジェクターで投影して、家の説明をしてもらう。「SE構法で建てています。先日の中越地震でも壊れませんでした」。いかに構造がしっかりしているものか。「集成材でつくっています。集成材は百年もちます」。「子どもの成長にあわせて、仕切りを入れたりします」。仕切り方のバリエーションいろいろ。感心。「外断熱で家全体をくるみます」。他にもいろいろと説明していただく。

子どもたちが限界に達したし、話もだいたいうかがったので、モデルハウスを出て2階に行く。2階のベビー服など売っている売り場に、赤ちゃんや子どもの小さなプレイコーナーと、授乳室1室とベビーシートが並んでいる。とりあえずそこで遊ばせてひと息つく。ベビー・トドラー用品やマタニティ服がいろいろ置いてある。アトムが産まれた頃に比べてずいぶん増えたものだ。
3階に行って、食洗器つきのステンレスキッチンを見る。シンプルでよさそう。だけど思うよりもちょっとでかい。正方形型とかバリエーションが他にないものかという気もする。

この家は今回は土地に合わないっぽいけれど、この家に入れている無印良品の棚など、これから建てる家に入れてしまうというのもアリかなと思ったりする。

無印良品ネットコミュニティー[住空間 MUJI+INFILL]
良品計画 無印良品の家





2005年6月 5日

T社の建築家さんに会う


T社の登録の建築家さんに初めて会った。

何度かT社には行っているけれど、建築家さんに直接会うのは最初だ。プランがどんなふうになったのか期待して行く。ところが、建築家のMさんから出されたのは、かあちゃんが描いた図、そのままの図だった。

どうやら、かあちゃんが描いた図をそのまま図面にするつもりらしく、どういう意図で描いたのか細かいところを確認しようとしているらしい。
でも、そういうつもりで図を描いたわけではない。それは違う。方向性を描いだけのつもりで、実際にこの間取りにしろということではない。それぞれの場の用途の目的を明確にすれば、組み直せるのではないかというつもりで描いたものだ。そうじゃないそうじゃない、このままつくれってことじゃない。その先は建築家さんが考えることだ。

かあちゃんが抱いていたウランに声をかけるでもなく、私たちのことを聞くでもなく、Mさんは、図面の上に線を書き、自治体の規制の説明とかをいろいろとされる。

過去の作品を教えていただくと、建売住宅がほとんどだった。建売住宅が主な建築家さんというのは、かあちゃんにはよくわからないけれど、こういうものなのかなと、思う。



2005年6月 4日

『1000万円台で建てた快適な家』と『0円ハウス』


家づくりの本が、部屋のあちこちに積みあがるようになってきた。

ちいさな家やローコストの家が注目されるようになったのは、ここ最近の話なので、新しめの本をいろいろと読んでみる。実例もいろいろと見てみる。何冊も何例も見ている中で、1軒、「このお家がいいな」と思う家がある。つくづくと写真を眺める。
よくよく見ると、時々コメントをくださったりなにかとお世話になっている東京町家さんの相羽建設さんの施工の家だった。とうちゃんと顔を見合わせて笑ってしまう。いや笑うところじゃない。「このコストでこんな家を建てることができるなんて…でも、ウチはエリア外だからムリだねぇ」。

1000万円台で建てた快適な家―限られた予算を有効に生かして

並べるのもナニだけれど、究極のローコスト住宅、0円ハウスというものがある。これは路上生活者たちの家々の写真集。いや笑ってはいけない。怒ってもいけない。人が自ら家をつくろうとするのは本能なのだ。小さいスペースに工夫をこらそうとするものなのだ。本当はそうなんだ。
開放系技術・デザイン ノート「家づくり論」