2005年5月29日

M社のプラン


M社のプランができたそうなので、一家で事務所まで行った。

M社は、建築プロデュース会社だ。登録している建築家さんが設計してくれることになる。要望を伝えたり話をしたりするために、以前一度事務所へ行っている。担当の建築家さんと最初から話をすることができた。

出されたプランは1案。他社のT社では2案出してもらっていたので、とうちゃんは「1案だけ…ですか?」と聞く。「いくつも案を出すのは力がないんだと思いますね」と建築家さん。
プランの説明を受ける。平面的な図と、イメージ写真。図面に描かれた間取りは、なんとなく想像していた通り というかこの間取り図って、かあちゃんが自分で試行錯誤して考えて何枚も描いたうちのひとつとよく似ている。しかもそれは自分で却下してしまった図。でもそこは建築家さんなので、うまく納めて形にしてある。
コストを抑えるためには、内装を省くとか作業工程を省くとかいう方法をとっている。在来工法で、開口部はかなり大きく考えてあり、吹き抜けもある。
でも、プランは、容積率がずいぶんあまっていた。できればフルに使いたいのがこちらの希望だ。それもあって、このプランの家ではちょっと狭いなと、かあちゃんは思ったりする。

図面の説明をひと通り受けて、とうちゃんは、「これだけ……ですか?」と聞く。T社ではプランと一緒に分厚い見積書や仕様がこまかく出ている。M社では、どうやら、そういうものは、なにもないらしい。
「契約してもらえますか?」と聞かれる。とうちゃんは、「こちらも高い買い物をするのだから、資金の計画を立てられるようなものを書面で出してほしい」とかいうことを、いろいろと言っている。

図面だけを見せられて、「この予算でこれが建つでしょう。だいじょうぶでしょう」と口先で言われただけで、ゼロがたくさんつく金額の品を「はいじゃあ」と、買えるだろうか。家が建つまでのスケジュールも出してもらってないのに、ある日「これだけかかりましたからお金を払って」と言われて、すぐお金を出せるものだろうか? まぁ言ってみれば、建物の図面だけでは、ただの紙っぺらだ。その紙っぺらだけで「契約を」と言われても、場合によってはずいぶんと高い紙っぺらにならないとも限らない。とうちゃんのそういう発想もわからないではない。
M社と建築家さんに、そのあたりを詰めてもらうように要望を出す。

打ち合わせ中、子どもたちの相手は、M社のプロデューサーさんがしてくれていたので、時間いっぱい、かあちゃんも建築家さんと話をすることができた。

出してもらったプランは、「!」というかんじではなかった。でも、こちらの希望をそのまま盛り込んであるのだから、想像どおりの図が出てきても、それは当然といえば当然だ。むしろ、建築家さんとしては、こちらの想像どおりにつくったのだろう。
しかし、建築家さんに考えてもらって建ててもらうということは、おのずと、その建築家さんのカラーの出た建物になるわけで、かつてモノのつくり手側の立場だったかあちゃんが、建築家さんという他のつくり手が考えた家に、果たして気持ちよく住めるものなのだろうか? と、帰り道に、なんか深く考えたりする。

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2005年5月28日

赤すぐ


我が家のマクラーレン ヴォローは、約1年前に赤すぐで購入した。というのは、ファミリアのお店で現物を拝見させてもらったものの、予約となるとやはり夏場を控えて1ヶ月待ちは当たり前だったことと、その場(お店)で購入の決断ができなかったのである。その後、在庫が確認できたので、お店に足を運ぶことなく赤すぐで手に入れた。
改めて赤すぐのサイトを見てみると、さすがリクルート(ISIZE)である。『出産~育児 おたすけノウハウ』と題して、いろいろなマニュアルやQ&Aがそろっている。やさしく解説されており、ここを覗いて見るだけでも価値がありそうだ。


2005年5月26日

T社のプランと「こんな生活」


T社からプランを出してもらったので、一家で行った。U不動産の方がクルマで迎えにきてくれる。

担当プロデューサーさんから提示されたプランは2案。1案は、見たかんじ普通の間取りという印象だ。建て売りによくあるような。もう1案はこちらの要望を盛り込んだ案とのことだけれど、どうも小分けされた部屋が並んでいるというような印象も受ける。もう少し「!」というものを期待していただけに、ちょっと気が抜ける。でも、考えてみれば、最初はこういうものかもしれない。プロデューサーさんを介してやりとりしているので、実際に設計してくださっている建築家のMさんには、私たちの像があまり見えていないのだろう。まず無難なプランを考えるのは、堅実ではある。子どももいることだし。

工法はツーバイフォーとのこと。ツーバイフォーの場合は、壁で支えるので、窓とかの開口部に制限が出たりする。左右に隣地の建物がある敷地なので、壁からの採光をあきらめて、壁で囲って屋根から採光するというのは、有力な方法なのかもしれない。かあちゃんは工法にはあまりこだわりはない。どれも素敵だと思うし、どれもメリットとデメリットがある。あえて言えばコンクリートの建物は住むにはあまり選びたくないというのがあるぐらいだ。もうこれは肌に合うかどうかという感覚の問題かもしれない。もともと倉庫のような小屋のような家というイメージがあったので、ツーバイフォーもよいかと思う。

図面と一緒に、ファイルされたブ厚い見積書をもらう。細かい数字がたくさん並んでいる。明細が細かい。作業やら工程やら建材やら一目瞭然だ。仕様のドアやお風呂やトイレなどのカラーコピーも一緒にファイルされている。システマティックだ。もう流れ作業的に全ての数字を出せるのだろう。

T社の担当の方からはいろいろとアドバイスをいただく。厳しい言い方をするときもあるけれど、第三者的に客観的なことをいろいろと言う。法的なことや過去の実例のことやありがちな紛争のことや。こういうことは建築家さんにはフォローしきれないし、建築家さんは建物に集中して欲しいものでもあるので、建築プロデューサーさんが間に入るということは、家づくりという大きなプロジェクトのときには必要なのかもしれないと思ったりする。

数日間考えて、自分なりに、いただいたプランをもとに練った図と、「こんな生活」という一文を書き、送る。

●子どもたちふたりは、とても活発。プールが大好き。水着のまま上着を羽織ってプールへ行き、プールの後はスポーツウェアを着て気軽な格好で家に帰ってくる。プールには塩素が入っているので、帰ってくるとお風呂に入って洗い流す。
●近くに大きな公園がある。子どもたちは、この公園が大好き。公園で遊んで、泥んこやずぶ濡れや汗だくになって帰ってくる。家の入り口付近は泥だらけで水びたし、子どもたちの遊具や拾ってきたものでいっぱいになる。
●子どもたちは電車が大好き。外に出て遊ぶのも大好き。休みの日には電車に乗りにいく。家に一日中いることは、まず滅多にない。
●子どもたちは本を読むことが大好き。夜は本を読んで過ごす。日没とともに、夜は静かに過ごすようになる。テレビは親の寝室にある。居間にはパソコンがあり、必要なときにはテレビよりはパソコンを見る。
●父親も母親も子どもも料理を作る。作りたい人が作れるときに作る。分業して2~3人で一緒に料理をする。一緒に料理しながら食べたりする。

これは抜粋なので、実際はもっと長い。後から自分で読んでみると、なにか物語のような文だ。
T社にお願いするかどうかはまだわからないけれど、次回はどんな家の形が見えてくるのだろうか。


2005年5月25日

9坪ハウス


9坪ハウスという家がある。

1階9坪、2階6坪のあわせて15坪の家。約5.5m×約5.5mの正方形の地に建つ。ここに一家4人住んだりする。最小限住居・『増沢邸』が原型。背が高くなってみたり平屋になってみたりワインセラーになってみたりコレクションしてみたり、いろいろとカスタマイズされてなんだかすごいことになっている。

残念ながら、うなぎの寝床型のウチの敷地には、この家は建たない。それに、この家は、草原と青空の中にポツンと建っているのがいい。建てこんだ都市部では、採光を考えるとちょっと苦しいところがある。それに、都市部に開口部の広い家を置くと、排気ガスとかの黒い粒子や、アスファルトに溜まって風に巻き上げられた花粉を、家の中で大量に浴びることになる。建てる土地や環境を選ばなければ、悲しいことになる。だけど、でも、この家は引き寄せるものがある。

原型の増沢邸の図は、とても参考になる。街に開ける家にもできたら と思う。(でもどうやって? 花粉症がいるのに)

リビングデザイ ンセンターOZONEは、できたばかりのころによく行ったけれど、子連れの今となっては1歩も足を踏み入れてはならない禁断の地だ。ワレモノとかのあるところには行けない。もうそんな生活。

デザイン住宅「9坪ハウス」
10+1 web site: 小泉誠《9坪ハウス K邸》

最小限住居--自邸(1952)
増沢邸の図面(PDF)

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2005年5月23日

『ありえない家』と『サツキとメイの家』


とにかくいろいろと聞いてみようと、何人かの建築家さんに会ってみた。

あまり予算もないので、ローコストの工夫をしていただけそうなところにあたってみる。誰もかしこも、とうちゃんに向かって話しかけている。普通、家の建築について思索を巡らしているのは、夫婦がいれば、まず夫の方なんだろう。妻の方は、キッチンとか内装とかにだけちょっと口を出して、「あとはおまかせネ」みたいなんだろう。でも、その、とうちゃんが持って説明している、その、要望リストもアイデア出しも図面も資料も、ぜんぶかあちゃんが考えてぜんぶかあちゃんが書いてぜんぶかあちゃんが選んだものだ。もちろん建築家さんを選んでいるのも。ぜんぶ。ぜんぶ。ぜんぶ。

でも、かあちゃんは、子どもたちを構っていなければならないので、建築家さんに時間をとってもらっても、説明を聞いたりイメージを伝えたり会話したりすることがほとんどできない。建築家さんがあれこれ説明してるのは、「安藤忠雄って誰?」みたいなとうちゃんにだけだ。それじゃ話が進むわけない。かあちゃんが「『渡辺篤史の建もの探訪』見よう」となんど言ったって、一度もまともに見たことないし、建築関係の本だって作品集みたいのはまったく見やしない。「欠陥住宅に気をつけよう」とかいう系の本をちろちろ読むだけだ。そんなんで建てられるのか。

ようやく、先日の勉強会から帰ってきて、少しまともなことを言うようになった。
かあちゃんが読めといった本も半分ぐらいは読んだらしい。

ありえない家 トーキョー狭小住宅物語

かあちゃんは、建築家さんまかせにはできないのだということにおおいに気がつく。予算や日程に余裕があれば、「おまかせ」にするのかもしれないけれど、とにかく伝えなければ、とにかく考えなければ、話は早く進まないし、よってコストも抑えられない。図面をいっぱい書く。建材を調べる。事例を探す。出産や育児で初期化されまくっている脳みそで、忘れていた専門用語がぽつぽつと蘇る。建築基準法、大昔学校で習ったけれど、インテリアや間取りに必要ないろいろな数字も昔は頭に入っていたけれど、あぁ、時が流れ過ぎている。育児なことにしか頭を使っていなさすぎる。そして育児中で時間もない。でも考えなければ。
考えていると、狭小住宅というのは、ハマルものだという感触。選び抜く。そぎ落とす。きっちりと詰める。ものすごく問われる。

でも、思うに、「狭小住宅」というよりも、「ちいさなおうち」をつくりたいのではないかという気がする。きっと、それって、こんな家なのか。でも、これを現代に置き換えると、いったいどんな家にすればいいのか。
サツキとメイの家 | EXPO 2005 AICHI,JAPAN
YOMIURI ON-LINE サツキとメイの家建築中


となりのトトロ


2005年5月22日

東京町家 勉強会『居心地の良い家』


S社見学会に行ってみた」のS社のNさんから東京町家の勉強会の案内を頂いた。あいにく留守にしていたので、留守電に加えファックスまで頂いた。突然のプレゼントである。

ここのところ土日は、これからの家造りのためにあちこち飛び回っている日々が続いていたが、幸いこの日は予定が空いていた。勉強会ということで、騒がしいアトムとウランを連れての参加は難しい。ならば、おとうちゃんだけでも参加したいということで、早速ファックスで申し込んだ。
テーマは『居心地の良い家』。自分たちなりに家の図面を描いている我々にとってはピッタリのテーマである。今後の家造りのヒントを探すつもりでの参加である。

狭小住宅でのヒントがいくつもあったが、我が家にとって「使えるかも」というものを書かせていただく。

●天井を低くする
天井を低くすると家全体が広がりをもって感じられるようになるらしい。天井が高い方が圧迫感がなくて贅沢な家のような気がしてしまうが、天井を低くした方が視覚的に広がりがもてるようだ。それに、階高を仮に220cmとすると、階段1段あたりの高さが20cm以下になり、階段の昇り降りが格段に楽になるとのこと。
これを、これから建てようとしている我が家にあてはめれば、階段1段あたりの高さを標準のままとして、階段スペースを節約することができるかもしれない。狭小のため、階段の配置で全ての間取りが決まってしまうそんな家にも使える技(?)かもしれない。

●メンテナンスができる設計
狭小住宅といえば、お隣と接近していない方が少ないだろう。我が家もそんな土地だ。特に外壁のメンテナンスには足場を組む必要があり、これが費用アップの大きな理由になる。多少コストアップが避けられないが、ガルバリウム鋼板を一考してみてもいいかもしれない。

●階段に引き戸を
階段室を設けるほど余裕がないので、2階のリビングの中に階段をもってこようと間取りを考えていた。また、開放感を持たせるために壁は作らず、透けて見える手すりのようなものを考えていた。しかし、夏場の冷房効率を考えると、開放感だけを重視するのもどうかということになる。腰くらいまでの高さでいいから、冷えた空気が下の階へと流れ込まないように、階段の周りを括ったほうがよいかもしれない。降り口には引き戸があると、子どもの落下防止にもなる。当たり前といえば当たり前だが、気づかなければ家造りに反映されない。

●バルコニーにリビングのつながりをもたせる
開放的な窓をつくり、リビングと一体感のあるバルコニーにする。そうすれば、春や秋の程よい季節は、窓を開けっ放しにしてリビングが少し広がったようになる。


本日の勉強会では、建築家伊礼さんの作品の説明も聞け、とても有意義なひと時でした。本当は家族全員で参加したかったのですが、騒がしい子どもたちを連れての参加はさすがに気が引けました。Nさんからは「私でよければ、お子さんの面倒をみますよ。」と、とてもあたたかいお言葉を頂きました。ありがとうございます。

もしお許し頂けるのであれば、今後の勉強会も是非参加させていただきたいものです。


2005年5月19日

生協 パルシステム


とうとうこの日がやってきた。アトムが幼稚園に通い始めて初めておとうちゃんがお弁当を作った。作ったというより、ウランの離乳食の時も大活躍した生協パルシステムの半調理済の食材を、温めるだけ、チンするだけ、焼くだけという事だけしかしてません。ご飯も、炊きたてのご飯に混ぜご飯の素を混ぜただけです。
アトムは残さず食べてくれたようですが、時間のない朝におとうちゃんでもお弁当ができたのは、毎週かあちゃんが生協パルシステムで食材を頼んでくれるおかげです。
今ではインターネットから注文ができるので、配達の1週間前までに注文すればよいようですよ。以前は、センター試験のマークシートに書いてましたけど。


生協パルシステム


2005年5月18日

子育てのための家づくり


家の図面を、自分なりに描いてみる。

図面を描いていると、自分が求めているものはなんなのかというところを突き詰めて考えることになる。

東京の都市部の多くの人の住環境を考えてみたりする。結婚してアパートやマンションにまず住み、そこで子どもが産まれる。赤ちゃんの泣き声が上の階や下の階や隣の部屋にひびかないかとオドオドしながら、産後の時期を過ごしたりする。もう少しすると子どもの足音や声が周りの部屋に響いたりしないかとひやひやしながら毎日過ごしたりする。東京は家賃が高いので、アパートなどは狭い。赤ちゃんがハイハイするスペースもなかったりする。ベランダもなかったりする。建物が建てこんでいるので採光も悪い。採光のよいマンションだと大通り沿いだったりして排気ガスで窓も開けられない。閉じた狭い暗い空間で、じっとしたまま小さな子どもは育つことになる。

もう少し成長してくると、エレベーターに乗らなければ地上に降りられないマンションの上の方の階では、子どもの手に届かない押しボタンのエレベーターだったりして、子どもには操作しずらかったりする。ベランダに出ても突風が吹いているので窓を開けることもない。かと言って下の方の階は地震が起きたときにつぶれるのではないかと不安だったりする。建物によっては下の方の階はジメジメする。あちこちカビとかはえてくる。マンションにしてもアパートにしても、声も大きくなってきた子どもたちの出す音で上下の階にますます気を使うことになる。音の出ないことをして子どもたちは過ごすようになる。周りの部屋の雑音も入ってくる。おのずとテレビの音を一日中出して雑音を消したりするようになる。静かな遊びをするようになる。さしあったってテレビゲームしたりする。ずっと家にいるのでシックハウスになったりする。声を出さなくなる。動かなくなる。

やがて子どもが大きくなって広さに限界を感じると、一戸建てを購入したりする。狭い土地に縦に伸びていく家が多いので、子ども部屋は地下室だったりということになったりする。普通の建売住宅なら、各階に部屋数を増やして作ろうとするので、小さな個室が縦に連なることになる。誰とも顔を合わせない生活をうす暗い部屋で送ったりする。

ずいぶん多くの子どもが、そんなパターンで成長していくのではないかと思う。

まだ子育てをしだしたばかりの若い世代がアパートやマンションに住むという選択以外に、小さな土地の小さな家に住むという選択もあったっていいんじゃないかと思う。

体育館みたいな倉庫みたいな家、そういう建て方の家は内壁がないのでコストも抑えられる。床材や壁材は、節があったり反りがあったりヒビがあったりしたものでいい。むしろその方が木というものそのものを知ることができて、豊かかもしれない。無垢材を使っても、それなら安くつくることができる。オープンキッチンで、簡素なつくりの台所でいい。シンプルなものは子どもにも使いやすい。いろいろな機能の盛り込みや○○社製のナントカで豪華というキッチンは必要ない。つくり込まないことでもコストダウンできる。構造材だけはしっかりとしたものを使って、あとはお金をかけずに素朴なものをひたすら使う。若い育児中の世代でも買いやすい金額。

子育てをするための家が、ひとつの住宅のジャンルになったら、そんな家に住みたいと思う人は、いるのではないだろうか。たくさん増えて、中古住宅としても売りに出て、また次の子育て世代が使って引き継いでいくという考えがあってもいいんじゃないだろうか。公園の周りにそんな家がまとめて建ってたりしたら、住みたいと思う人はいるんじゃないだろうか? コーポラティブハウスでもいい。

でも、そんな考えを理解してくれる人もなく、まぁまずは、けげんな顔をされる。

子どもが育つことに意味を見出す家。おかしい考えなんだろうか?

[子育てのための家づくり]All About


2005年5月15日

『ゆめ にこにこ』


ゆめ にこにこ

我が家の絵本の中でベスト3に入るくらい読み込まれた本。
セロテープで補修の跡だらけです。


2005年5月13日

TEPCO銀座館


TEPCO銀座館へ行ってみた。

オール電化って、IHって、どんなかんじなのか、見てみる。IHクッキングヒーターが並んでいる2階で、TEPCO銀座館の人にあれこれと説明を受ける。まずはステンレスの鍋でお湯を沸かすのを見せてもらう。早い。鍋を乗せるとすぐ泡が浮いてくる。「すぐお湯が沸くので電気ポットなんかいりません」。今ウチで愛用している中華鍋はどうなるのか。「中華鍋は底が丸いので残念ながら使えなくなりますけれど、IHはパワーが強いので、平たい鉄の鍋やフライパンで中華料理が作れます。中華鍋の丸い底はコンロの火で鍋底を効率よく熱するための形で、その丸い面積を平らにして効率よく熱するのがIHクッキングヒーターです。それに中華鍋では家庭用のコンロの火では火力が足りていませんから、IHの方が強い火力を使って中華料理を作れることになります」。うーん。なるほど。

表面がガラスだから掃除がしやすいとか、スイッチの操作はカンタンだとかも説明してもらう。でもかあちゃんは、コンロの火を子どもたちが見られなくなるのはどうなのだろうと思って言ってみる。「火がないので、子どもが小さいうちから料理に参加させることができます。火があるとどうしても危ないからと近づけずらくなりますが、IHなら子どもたちと一緒に囲みながら作れますよ。コンロの火って子どもの顔の高さなんですよね。でもIHなら顔を近づけたりしても火傷しませんしね。そのうち、親がいない時でも自分で料理を作りだしたりします」。子どもが料理を作りたいと思ったときに、自分ひとりの力だけでいつでも作ることができる。これには来るものがあった。うまいぞTEPCO銀座館。

3階に行って、深夜電力を利用してお湯を沸かす電気温水器やエコキュートのタンクとファンとかを見る。かなりでかい。これを狭小住宅に置くのはどうかと思うほど大きい。これって床下に入れる形とかにできないものなのだろうか? ファンも気をつけないと音が響いてしまうかもしれないと気にかかる。かなり小さな音だけれど、なにかに共鳴したりするとファンの音だけではなくなってしまう。深夜に年中動くものだけに、もっと小さくて屋根のあたりの開放的なところにつけられればいいのにとか思ったりする。でも、電気代はかなりお得になるようだ。「CO2を排出する量がとても少なくなります」「このファンからは冷気が出るので、エコキュートがどんどん増えればヒートアイランドを冷やすことができます」。環境にも配慮しまくっているよう。「地震が起きてもタンクの中にお湯があるので、非常用の貯水タンクにもなります。地震が起きたあと、最初に復旧するのは電気ですからね。復旧後にすぐお湯が使えるようになります。ガスは復旧するまでがとても長くかかりますしね。もしガスが先に復旧したとしても電気がないとガスは使えないですから」。それは災害時などいざという時に困る子連れにはツボを得すぎている。

5階で実際にIHクッキングヒーターを使わせてもらう。本気で導入を考えている人には、2階で説明を受けたのちに案内がもらえるようで、そっと耳元で、「5階で実際にお試しいただけますから、どうぞ」と、TEPCO銀座館の人にささやかれる。予約をした時間になると、お姉さんがきて、IHクッキングヒーターの使い方を教えてもらいながらモヤシをいためたりグリルで切り身を焼かせてもらったりする。スイッチひとつタイマーで頃合のいい焼け具合になるシャケ。モヤシもシャキシャキだ。火力が強いからだろうか。試食。おいしいんですけどまいったな。子どもたちの相手をしながら焼く魚は焦げるのは必然なわけで、焦げてない魚を久しぶりに食べる。
下にガス管を生やす必要がないので、ヒーターの下はなにもない。これは貴重な収納スペースになるな、ワゴンを入れたりしたらいいな、なんて考える。ステンレスのつくりつけテーブルにはまっているのを見て、なんともスッキリしていて、この姿いいな、なんて思ったりする。

ガスコンロにすると、耐火を考えてコンロまわりにいろいろとつくらなければならない。これらがキッチンをごちゃごちゃしたものに見せていたりする。でもIHなら、そういうものは必要なくなる。ヒーターだけをポンと置けばよい。配置する場所の制限もなくなる。ガス管を引くためには壁際になったり、一度管を引いてしまうと移動させたいと思ったときに管のつけかえになり大変なことになったりする。
オープンキッチン、できればアイランド型を、子どもたちと囲みたい。その絵面にハマルためには、IHを使わなければならないのだと今さら気がつく。
オール電化にすれば、火事のリスクが減るので建物にかける保険が安くなる。運がよければ補助金も出る。
とうちゃんはオール電化にしたくて必死だ。かあちゃんは策略にまんまとはまる。

説明をいろいろ受けているあいだ、子どもたちは塗り絵やお絵かきをさせてもらっていた。TEPCO銀座館のお姉さんが子どもたちの相手をしてくれていたので、話を聞くことができて助かった。あまり人もいなかったので、ウランはうろうろ歩き回ったりエコキュートのディスプレー用のタマを投げて遊んだりとかしていた。当然ファミリーで見に来るところだから子連れも歓迎なところなわけで、銀座で子どもと一緒にちょっとひと息入れるときなんかに立ち寄るのもいい場所。5月いっぱいは1階がカフェになっているようで、おとりよせスイーツやコーヒーのいい香りがしていた。なかなかおもしろかったTEPCO銀座館。

WELCOME TO TEPCO_GINZA-KAN HOMEPAGE


2005年5月12日

『えんぴつのおすもう』


えんぴつのおすもう

図書館でウランが選んだ本。借りてきたその本に夢中なのはアトム。
ウランが図書館で選ぶ本は、絵がきれいな絵本が多いような気がする。


2005年5月10日

オール電化住宅 電気代のシミュレーション


オール電化住宅はクリーンエネルギーでランニングコストもお得といは言うけれど、本当のところ、どれだけお得なのか実感がわかない。電力会社との契約形態もバリエーションが増え、東京電力では「電化上手」がお得とは言うけれど、さてさて本当にお得なんだろうか?
電気代のシミュレーションができないものか....。給湯に関して言えば、深夜温水器よりエコキュートの方が電気代がお得とはいうけれど、初期投資額は結構な差がある。10年、15年で機器を取り替えることを想定した場合、本当にお得なのはどちらなんだろうか。

とりあえず「教えて!goo」に解説をしてくださっている方がいました。早速机上でシミュレーションをしてみます。・・・でも、このような計算、「ガス使用量→電気使用量→電気代」を簡単に算出できるようなシミュレーションができるサイトはないんですかね? 電力会社さん....。
もし、ご存知の方がおられましたら、教えてください。


2005年5月 8日

S社見学会に行ってみた


見学会というものに行ってみた。

建築中の建物を見させていただくのだ。今回見たのはS社の建てている家。S社は建築士さんと大工さんがいる会社だ。大会社ではないけれど志高く、地域密着でこまやかに対応していただけそう。

建物は2世帯住宅だとのことだった。上棟式が終わった直後のようだ。基礎がどうなっていて柱や梁がどのように組まれているのか、一目でよくわかる状態だ。まず、使っている構造材の断面を見せていただく。年輪が密に詰まっている。年輪と年輪の間が2ミリ以下なのだそうだ。比較に見せていただいた普通に流通しているという木材の年輪は倍以上開いている。また最近は集成材の柱を使ってコストを下げている家もあるけれど、やはり集成材では接着面がはがれてしまうこともあるし、長い年月を考えると耐久性には疑問符がつくとのこと。
1本1本の柱が太い。いたるところ金物で接合されている。そして本数が多い。「向こうが見通せないぐらい柱があります」とS社の方。たしかに密林に入ったかのように柱がいっぱいだ。そしてどの柱にもナンバーがふってある。全てが管理された素性の知れた木なのだ。このような木材を普通に使うと流通の過程でとても高くなってしまうけれど、産地から直接仕入れていることでコストを下げているのだそうだ。
床板も厚く作ってあり、2階にピアノや書庫があっても大丈夫なのだそうだ。普通は2階にピアノなど重たいものは置けないのだ。
この家は、一度建てれば50年、100年もつ。
また、この見学会の家はOMソーラーを使うことになっているのだそうだ。太陽熱を利用して空気を暖めて家の中を循環させたり、熱くなれば排気したりする仕組みだ。エアコンに頼らない生活だ。子どもの体には良さそうだ。
かあちゃんはOMソーラーに興味があった。でもとうちゃんは、オール電化に興味があるようで、「IHだとどうですか。子どもがいるので火は使わない方が安全だし」とか言っている。でもS社の方は「子どものうちからガスの火の扱い方を知っておいた方がいい」と言われる。かあちゃんも、そう思ったりする。コンロの火がなくなったら、子どもが火を見る機会はずいぶん減るだろう。

立派だ。でも、気になるのはお値段だ。充分ではない予算で、果たして建てていただくことは可能なのだろうか? そのあたりをうかがってみると、やはり予算オーバーだった。でも、もうちょっとなんとかなれば建てられないこともないのかなという金額だ。この建材を使って技術のある大工さんに建てていただいて長持ちすることを考えれば高くはないだろう。

がんばって予算オーバーでも建てるか考えてみる。S社にお願いすれば、メンテナンスも親切に対応していただけるだろう。ひとつの憧れの「大工さんのつくる家」だ。
でも果たしてこれから建てる家に孫子の代まで50年100年と住むのだろうか? 今つくりたいのは、子どもたちが育つために必要な家だ。活発な子どもたちが思う存分にできる家。子どもたちと一緒に成長するような家。
それに、子どもが小さいうちは家の中の見通しがきくようにしたい。見通しがきかないほど柱があっては、この場合困ることになる。家のつくりようかもしれないけれど、イメージとは少し違うのかもしれない。

もし、子どもたちが成人して結婚して孫が生まれて一緒に住んだら、子どもや孫が仲良く末永く暮らしていけるように、こんなふうな大工さんのつくる家を建てられたら、と思ったりする。願わくば50年100年守っていってほしい。帰り道に、かあちゃんはそんなことを考えたりする。

匠の会


2005年5月 7日

抱っこひも ダコビー


最近はベビースリングで赤ちゃんを抱っこしているママを結構見かけるようになった。時にはパパも見かける。ベビースリングはその形を変えるとこで、抱っこやおんぶ、母乳を与えたりと変幻自在で便利ではあるけれど、慣れないと結構扱いが難しい。不器用なとうちゃんには、スリングの生地の締め具合や子どものバランスをとるのがうまくいかない。
そんなとうちゃんが最近持ち歩いているのは、抱っこひもの中でもシンプルな部類に入るであろう『ダコビー』だ。装着も簡単で、コンパクトで携帯にも優れている。アトムが外出先で寝入ってしまった時には重たいアトムをヴォローに載せ、ウランをダコビーで抱っこして移動する。
最初、子どもの体重を支える面積が(ダコビーが体に触れる面積が)少ないように感じ、場合によっては太ももあたりを締め付けてしまうのではないかと少々不安ではあったが、実際に使用してみるとそんな心配はいらなかった。子どもたちはダコビーで抱かれたまま胸の中で眠ることも多い。胸に抱かれて安心してお昼寝もしてしまうのだろう。

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ポーチ型に収納が可能なダコビーシリーズのニューバージョン。 型ベルトがY字で支えるため、重さが分散されて長時間の使用もらくらく。ベルトやパッドのずれ落ちも防ぎ、左右どちらの肩でも支えます。収納時はポーチ型になり、持ち運びもとっても便利。 ※ベージュはグレーっぽいカラーです。


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2005年5月 4日

T社へ行ってみた


U不動産の紹介でT社へ行ってみた。家の設計施工プロデュースをする会社のようだ。

今回の土地を仲介してもらったU不動産のUさんも一緒だ。当社の社風ですからと、本当に細かいことまでつきあって面倒をみてくださる。それに、ご自分も同じぐらいの狭小地を持っていて、近々家を建てようと思っていられるのだそうだ。しかも、男の子の赤ちゃんがいるのだそうだ。だから、私たちがいったいどうするのか、不動産業者のスキルアップとしても、個人的に将来の施主としても、とても興味があるのだそうだ。明るくてきちんと話もできて不動産の知識も持っている方が付き添ってくださって、こんなに心強いことはない。

T社に着くと、黒い服をラフに来た若い男性がまず対応してくださる。かあちゃんは個人的にこの雰囲気が懐かしい。育児中触れることのなかった業界人の風情だ。奥の方のテーブルでは、マオカラーの白いシャツを着た男性が、若い夫婦と打ち合わせをしている。あぁ建築家のスタイルだ。そんなところで安心したりする。勝手気ままに並んだ風なテーブルのひとつで、やってきたT社の担当の方と話をする。Uさんに手助けしてもらいながら、土地の説明や、予算があまりないんですとかいう話をひととおりする。T社には一度ラフなプランを立ててもらっていたこともあって、あまりひっかかることもなく話が進む。Uさんのおかげだ。

かあちゃんが夜なべで書いた、家への要望を箇条書きにしたものをお渡しして説明する。最初は簡単な図面にしようかと思って書いたけれど、図にしてしまうと逆にイメージが固まってしまうので、文字で伝えることにした。いろいろと書き並べたけれど、主な点はこのようなものだ。
●家の中がひとつの部屋というイメージ。主寝室以外はオープンな間取りにする。子どもたちは、その時々に好きな場所で過ごす。
●中庭をつくりたい。
●玄関は土間のようなイメージ。玄関の横に2畳の畳コーナーをつくりたい。
●キッチンもオープンにしたい。テーブルがシンクにつながっているようなつくりにしたい(子どもたちが食事作りに参加できるように)。キッチンの部分だけをカーテンなどで仕切れるようにしたい。
●戸はなるべく引き戸にしたい。
●窓にはカーテンはつけないで障子のようなものをつけたい。
●ロフトもつくりたい。
●できれば床は無垢材で。
●外溝は自分でする。枕木やレンガなどを使って駐車場を作り、子どもたちが少しでも地面に触れて楽しめるようにしたい。
要望をひとつひとつ確かめて聞いてくださっているT社の人。
たぶん、どれも普通言うような要望ではないのではないかと思う。もっとステレオタイプな人の方が圧倒的に多いはずだろうと思う。「3LDKで、キッチンは○○社製のシステムキッチン入れて、壁紙は△△社の花柄にしてちょうだい」みたいな。
「いやそんなのはできませんよ」とか頭ごなしに言われるのではないかと、少々気弱なかあちゃん。でも、「キッチンにパーテーションをつけるなんて、細かいことなんですが…」と遠慮がちに言うと、「いや、大事なことです!」と、キッパリと言ってもらえた。よかった。話が通じそうだ。

T社から設計事務所を選んでもらって、プランを煮詰めていくことになる。T社にお願いするかどうかは、どんなプランを出していただけるかによる。それと、予算的に折り合うのかどうかだ。かあちゃんのイメージとT社の持つ建材が合うかどうかがちょっと不安な感じもする。T社は、建材を大量に仕入れることでコストを下げているようだ。すると、その在庫の中から選ぶことになるのだろう。どうやら輸入モノが多いようだ。

作品集を見て、「T社さんは大きな家が多いのかと思ってました」と言うUさん。「いや、ウチは狭小が多いです。みんな得意です」と言うT社の人。ちょっと期待。
でも、この家、普通に作ると、すごく暑くてすごく寒いはず…。

アトムはDVDを見せてもらったり絵本を読んだりして、話をしているあいだごきげんで静かに過ごしていた。ウチにはDVDもビデオもないから珍しかったのだろう。ウランはちょうどお昼寝をしていた。


かあちゃんは、『みんなのいえ』で言えば、田中邦衛よりも唐沢寿明寄りなのだろう。でも20畳の和室、欲しい(ムリ)。

みんなのいえ

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2005年5月 3日

昭和のくらし博物館


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昭和のくらし博物館へ行った。

昭和の時代の普通の家の普通の暮らしをそのまま保存して博物館としているところだ。住宅街の中、普通の家に混じって普通に建っている。もし入り口に看板がなければ、ただの古い家にも見える。駅から近いというわけでもなく、近くに名所があるわけでもない。知っていなければたどり着くこともできない。
この家は登録有形文化財になっている。戦後の物資のない時代に公庫住宅として建てられた家だ。

門を入り入館料を払う。おとなひとり500円。子どもたちは無料だった。この日は他にあまりお客さんもいなかった。玄関の引き戸をガラガラと開け、靴を脱いであがる。玄関の上がり框の段差を利用して引出しを作ってあるのが目を引く。階段を上がって2階へ行くと、子ども部屋がある。畳の横に細い板が敷いてある部分があり、そこに家具を置けるように考えてある。小さな机やたんすには昭和の時代のおもちゃや薬がコレクションのように引き出しや棚に収められている。子どもたちは喜んで引き出しの中を見ている。

隣の部屋へ行くと、キモノが所狭しと並んでいる。手作りの子どものキモノもたくさんある。「寝冷え知らず」もある。これは腹がけのようなもので、赤ちゃんや小さな子どもが眠るときに冷えないように着せるものだ。「背守り」が並んでいる。これは昔から伝わるおまじないのようなもので、赤ちゃんのキモノの背中に縫いつけるものだ。文様が美しく、縫い目が美しく、「背守り」の前でしばし佇む。アトムが産まれる前に、「背守り」を縫って産着を作ってあげたいと思ったことがあった。でも悲しいことに本物を見たことがなかった。正しい縫い方もわからなかった。ここに来ればよかったのだと、今更思う。「疱瘡除けの産着」というのもある。真っ赤だ。タイムリーだったのでまじまじと見る。疱瘡は、怖い病気だったのだ。

1階に降りると、4畳半ほどの部屋にちゃぶ台が置いてある。家族の食事が並んでいる。おひたしやメザシがおかず。ご飯は麦が混じっている。隣に小さな台所がある。床板をはずすとカメやら炭やらが並んでいる。床下収納だ。氷を入れて使っていた小さな冷蔵庫もある。当時のパン焼き鍋を館の方が見せてくださる。戦後、米の配給がなく小麦粉の配給だったときに使ったのだそうだ。

奥の部屋にもキモノがある。その季節ごとのキモノを出してくださっているのだそうだ。豪華で華美で金粉が舞っているキモノではなく、洗練された目が選んだキモノだ。大島紬もある。
縁側には、ミシンが置いてある。足踏みミシンだ。明るい日差しの中でミシンかけができたのだろう。

どの部屋にも、家具が出っ張っていない。家具が入るスペースの壁をあらかじめ窪ませて、床に板を貼り、そこに家具をはめ込んでいるのだ。今で言うところのクローゼットも壁に作ってある。そのため、圧迫感がなく、小さくても居心地のいい部屋になっている。

お茶とお菓子をいただく。子どもたちは、縁側を走り抜け、庭に降り通り抜け、また玄関から入り、部屋を抜けて縁側を走り、グルグルグルグル裸足で走りまわっている。庭の井戸から水を出しまくって大興奮している。顔が輝いている。

帰り際は、ひたすら謝った。子どもたちがあまりに騒いで、しかも庭を走ったままの裸足で縁側に乗っかっていたりしたので、さすがに申し訳なかった。他にお客さんがいたらクレームつけたけれど と言われてしまった。すみません。

もしこんな家に住めたら、子どもたちはいつも活き活きと輝いて暮らすだろう。
もう少しすると、建具を簾に替えるのだそうだ、さぞ涼やかな光景だろう。窓は割ればパリンといきそうなガラス窓で網戸はない。簾をかけることで虫が入ってくることを防ぎ、日差しも防ぐのだろう。もしもこの家で暮らせば、夜は蚊帳をつって寝るのだろう。縁側で蚊取り線香焚きながらスイカ食べるのだろう。日中暑ければ庭で行水するのだろう。

この博物館そっくりの家を建てられたという方が、ちょうどいらしていた。お話を詳しく聞ければよかったのに、子どもたちを構っていて伺うことができなかった。残念だ。
高級な建材を使っているわけでもなく、頑強なつくりを誇っているわけでもない。知恵を集めて設計され、手が加わって生きている。
かあちゃんが子どもたちと暮らしたいのは、きっと、こんな家なのだ。

「昭和のくらし博物館」オフィシャルホームページ
昔の家がそのままあるものなので、乳幼児向け、授乳室などの施設は特にない。オムツが取れて3~4才以上になれば、昔のおもちゃや台所やキモノを見て楽しんだり学習することができる。ただし、最寄駅からは結構歩くことになる。


2005年5月 2日

古いことの価値


ユニットを組み立てていけば出来上がる家もある。

あらかじめ決まったサイズのキットになっている、無垢材をうまく断熱材と一体化させたパネルにしているものもある。シンプルで素材を感じる家になりそうだ。そういうものを利用してみる方法もある。壁で支える家になるので地震にも強い。工期も短かいようだ。柱を少なくすることができるので、見通しのきく家になる。子どもたちに目が届くようになる。子どもたちの成長に合わせて仕切ることも簡単だ。

しかし、「狭小地なので、在来工法で建てた方がよいのではないか」とのアドバイスをE社のS社長からいただく。用意されたキットにうまく土地がはまればよいのだろうが、土地にユニットを合わせるとなると無駄な部分が出て割高にもなってしまうのだ。大草原にポンと建てたりするのにはキットで組み立てる家が向いているのだろう。建ぺい率をなんとか稼ごうという家は、やはりオーダーメイドということになってくるのだろう。そうなるとE社に建てていただくということは難しそうだ。

すると、建築家さんに入っていただくということになるのだろうか? 設計事務所にお願いするということになるのだろうか? 腕のある大工さんに建てていただくのだろうか? それはひとつの憧れではあるけれど…。

それにしても、土地に乗っていた築30余年の建物が増築をしていなければよさげだったのにと少々悔やまれる。増築をしたところからの雨漏りがもとで、家が傷んでしまうことになった。木目の細かい柱がいい色になっていたのに。古いことの意味をいうものを、つくづく考える。古いということは、それだけの間、何も変わらずに、守られてきたということなのだ。人に。

そして、これから、自分たち一家は、何十年かかけて、守られた「古い家」を、つくれるのだろうか?


一度、古さを味にしてみたかった。
RealTokyoEstate-東京R不動産-

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2005年5月 1日

少し早い母の日


少し早いけれど、我が家では母の日のプレゼント(お手紙)をおかあちゃんに贈った。本当はお手紙をこっそり隠しておいて母の日(5/8)に送るつもりだったけれど、アトムがおかあちゃんにお話してしまった。

かあちゃんは毎日毎日元気いっぱいなアトムとウランに振り回されっぱなしで、少しも息つく暇もない。アトムが幼稚園に行くようになって少しは時間に余裕が生まれることを願わずにはいられなかったけれど、やはりそうはいかない。幼稚園の送り迎えで余計に時間と体力を消耗し、自由に食事もトイレもとれない日々がずっとずっと続いている。

家のリフォームや建替えを検討しているのでお金に余裕がないことは知っているし、お金で買えるプレゼントを贈ってもおかあちゃんはあまり喜ばないと思った。とうちゃん的にはゆっくりとした時間をプレゼントしたいけれど、そううまくはいかない。仮にとうちゃんがアトムとウラン2人を外に連れ出しても、おかあちゃんは普段できないことをするのが精一杯で、ゆっくりできるはずもない。そもそも、時間など母の日だからといってその日だけ特別にプレゼントするものでもない。

そこでアトムと相談した結果、単純ではあるけれど、おかあちゃんへのお手紙。アトムと一緒に『おかあちゃんありがとう。アトム』という感謝の気持ちと似顔絵を書いた。おとうちゃんが下書きをし、1枚レター用紙を重ねた上からアトムが文字をなぞるように書いた。似顔絵はアトムが一人で描いた。アトムが描いたおかあちゃんの似顔絵は『にっこり』笑っていた。何だか涙が出てきた。